現役翻訳者が語る! 在宅で翻訳の仕事を獲得する方法3選

翻訳

「在宅で翻訳をしてみたい」

英語が得意な人は、一度はこう考えたことがあるのではないでしょうか?

在宅で翻訳の仕事を受ける方法は複数ありますが、自分に合った方法を使わないと良い仕事には巡り会えません。

そこでこの記事では、フリーランスとして在宅で翻訳の仕事をしている私が、翻訳の仕事を獲得する方法を紹介します。

未経験者・初心者の方も、ベテラン翻訳者さんも、仕事探しの参考にしてください。

在宅で翻訳の仕事を獲得する方法

翻訳の仕事を獲得する方法は大きく3つあります。

  • 翻訳会社のホームページ
  • クラウドソーシングサイト
  • 翻訳者ネットワーク「アメリア」

この中で私が実際に使ったことがあるのは下の2つ。お気に入りは3つ目の「アメリア」です。

ちなみに、「コネやSNSからのスカウトで企業から直接仕事をもらう」というのもありますが、そんな方法が狙える人は限られると思うので除外しています。

翻訳会社のホームページ

1つ目の方法は、インターネットで知っている翻訳会社の名前や「翻訳会社 登録」などで検索して、翻訳会社のホームページから直接応募する方法です。

翻訳会社の中には、自社のホームページから翻訳者を募集している会社もあります。そういう会社を見つけて応募フォームに必要事項を入力し、先方からの連絡を待ちます。

この方法の良いところは、先方が求める実績さえあれば完全無料で翻訳会社に登録できることです。

ただし、この方法は正直あまりおすすめではなく、私自身もやったことがありません。

理由は、

  • 手間がかかる
  • 悪質な業者を見抜くのが難しい

の2つです。

翻訳者募集中の企業を探す手間、募集ページを探す手間、1社1社必要事項を入力する手間……。直接応募はとにかく手間がかかります。

また、その会社がちゃんとした会社か見抜くのも難しそうです。きちんと報酬を払ってくれる会社かはもちろん心配ですが、もっと悪いケースとして、悪意のある業者である可能性さえあります。「在宅ワークをあっせんします」と謳って個人情報を集める詐欺業者がいる(もちろん仕事は来ない)という恐ろしいウワサもあり、応募時には見極めが大切です。

私は見分ける自信がないので、自衛しています……

それから、直接応募は応募条件として実務経験が求められることが多いので、初心者や未経験者には厳しいかもしれません。

おすすめ度:★
向いている人:すでに翻訳経験があり、無料で翻訳会社に登録したい人
注意点:手間がかかる。悪徳業者に注意。

クラウドソーシングサイト

2つ目はクラウドソーシングサイトです。
サイトに登録し、そのサイトを経由して依頼者から仕事を受ける方法です。

在宅・副業ブームで、今やクラウドソーシングサイトは多数存在します。
有名なところだと、「ランサーズ」「ココナラ」「クラウドワークス」などは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これらのサイトではデザインや記事の執筆、データ入力といった様々な仕事が募集されており、翻訳の仕事も受けることができます。

また、「Gengo」のように翻訳に特化したクラウドソーシングサイトもあります。

クラウドソーシングサイトを使うメリットは、

  • 無料で手軽に登録できる
  • 報酬トラブルのリスクが低い

の2点です。

仕事を受注すると手数料を取られますが、登録は無料。ほとんどのサイトは採用試験などもなくすぐに登録できます(Gengoは試験あり)。この手軽さは大きな魅力で、「ちょっとやってみよう」くらいの方にはぴったりです。

また、間にサイトをはさむことで、仕事をしたのに報酬を払ってくれないといったトラブルのリスクは低くなります。

一方で、クラウドソーシングサイトにはこんなデメリットもあります。

  • 単価が低い
  • 仕事が取りづらい

普段翻訳会社から仕事をもらっている私からすると、クラウドソーシングサイトの単価は本当に低いです。ちゃんと対応していたら最低賃金を割るような驚きの低単価も決して珍しくありません。それでも応募が殺到しているのだから不思議です。

また、仕事に対して応募者が多いため、受注につながりづらいのも欠点です。特に未経験者は、採用人数が少ない仕事を獲得するのは難しいかもしれません。大量募集の案件が狙い目です。

この特徴から、クラウドソーシングは「試しに翻訳の仕事をしてみたい人」「翻訳会社から仕事が来ないときの保険がほしい人」におすすめです。

単価は低いものの、翻訳の仕事を経験したり実績を積んだりすることはできますし、翻訳会社からの仕事が途切れたときに応急処置的に仕事を受注することもできます。ただし、ゆくゆくは翻訳会社からの受注を目指すことをおすすめします。

おすすめ度:★★★
向いている人:翻訳の仕事をやってみたい人、翻訳会社から仕事が来ないときの保険がほしい人
注意点:単価が低い。特に未経験者・初心者は仕事が取りづらい。

アメリア

翻訳の仕事を獲得する方法として一番おすすめなのが、翻訳者ネットワーク「アメリア」を通じて企業の求人に応募することです。

アメリアは翻訳者と翻訳者志望の人向けの有料会員サービスで、サービスの1つとして、会員が翻訳会社等の求人情報を閲覧できるようになっています。

アメリアのメリットは数多くありますが、特にありがたいのは

  • 圧倒的な求人数
  • 単価が高め
  • 企業は審査済み

の3つです。

求人数は、訳文チェックなどの翻訳関連業務を含めて年間1500件。そのうち約3割は未経験でも応募可能です。私も業界未経験者だったとき、アメリアの求人に応募して翻訳会社への登録を果たし、初仕事を受注しました。晴れて現役翻訳者となった今もアメリアの求人を利用することがあるので、初心者もベテランも求人を活用できると言えます。

また、単価は求人時点で明記されていることが多く、たいていはクラウドソーシングサイトと比較するとはるかに高単価です。

クラウドソーシングに慣れている人が見たら、びっくりすると思います

また、アメリアに求人を掲載している企業は、アメリアの審査に合格した企業です。審査項目は非公開ですが、会員数1万人を誇る翻訳者コミュニティの審査を通過した企業なら怪しい企業ではないと言えるでしょう。これなら安心して応募できますね。

一方、アメリアの唯一最大のデメリットとして、

入会金・年会費がかかる

という点が挙げられます。

入会金は5,500円、年会費は16,500円(税込)。「気軽に入会してみてください」とは言えない金額です……。

翻訳会社に応募し、採用されて仕事がもらえれば元は取れますが、すぐには合う求人が見つからないことも考えられるので、注意が必要です。

最初に安くないお金がかかるので、クラウドソーシングに比べると、本気で翻訳の仕事で稼ぎたい人向けです。

おすすめ度:★★★★★
向いている人:本気で翻訳で稼ぎたい人
注意点:入会金・年会費が高い

個人的な思い

せっかくこのブログに来てもらえたので、最後に私の個人的な思いを。

翻訳の単価は、近年どんどん下がっているそうです。英語が分かる人の増加、機械翻訳の台頭など、状況的にある程度は仕方ないのかもしれません。

ですが、翻訳は決して誰でもできることではなく、専門の技術です。決して最低賃金を割るような金額で発注できていい仕事ではなく、そんな金額で引き受けていい仕事ではないと、私は思います。

実績を積むため、お試し感覚など、様々な事情で低単価で仕事を受けることもあるかもしれません。でもなるべく早く、ちゃんとした単価で仕事を受けるようにしてほしいです。

生活できなくなるような金額で引き受けるのはやめましょう

一人でも多くの方が適正な報酬で翻訳の仕事を見つけられるよう、このサイトでも情報を発信していきたいと思います。

さいごに

以上、在宅で翻訳の仕事を獲得する方法3選でした。
ちょっとやってみるならクラウドソーシングサイト、本格的にやりたいならアメリアがおすすめです。

いいお仕事に巡り合えますように。

クラウドソーシングサイトに興味を持った方はこちらの記事も参考にしてください。
■関連記事:翻訳の仕事を探せるクラウドソーシングサイト5選と現役翻訳者の本音

アメリアが気になった方はこちらから公式サイトに飛べます。
翻訳者ネットワーク「アメリア」

コメント

タイトルとURLをコピーしました