翻訳者ネットワーク「アメリア」が翻訳の独学に最適な理由

翻訳

以前の記事で、「翻訳者になりたいなら、まずはスクールではなく独学がオススメ」というお話をしました。

そのときに独学の方法として挙げたのが翻訳者ネットワーク「アメリア」です。

アメリアは翻訳者や翻訳者志望を対象とした有料会員サービスで、最大の特長は年間1500件を超える求人情報が集まることです。

ですが実は、独学で翻訳のスキルを身に着けるのに嬉しい機能も充実しています。

そこでこの記事では、アメリアが翻訳の独学に最適な理由を詳しくお伝えします。

翻訳者ネットワーク「アメリア」とは?

まずは簡単にアメリアの紹介をします。

アメリアは翻訳者向けの有料会員サービスです。プロの翻訳者だけでなく、翻訳者になりたい未経験者も入会しています。

会員数はなんと1万人で、様々な分野の翻訳会社の他、大手出版社などの有名企業も利用しています。

気になる料金は、

入会金: 5,500円(税込)
年会費:16,500円(税込)

勉強中の身だと高く感じますね・・・

なかなかのお値段にも関わらずこんなに会員が集まる最大の理由はおそらく、年間1500件を超える求人にアクセスできるから。

ですが、私はまだ求人に応募する自信がない人にもアメリアを利用してほしいと思っています。

アメリアは独学で翻訳を学ぶのにもってこいだからです。

アメリアが翻訳の独学に最適な理由

アメリアが翻訳の独学に最適な理由は、大きく分けてこの2つです。

  • 充実のスキルアップコンテンツ
  • モチベーション維持に役立つ機能

どちらも私自身、本当にお世話になりました。

翻訳スキルアップコンテンツ

アメリアには、翻訳のスキルをアップさせるためのコンテンツが多数あります。

中でも特におすすめなのが、

  • 翻訳お料理番
  • 定例トライアル
  • 翻訳トライアスロン

の3つです。

翻訳お料理番

気軽に挑戦できて初心者におすすめなのは、「翻訳お料理番」です。
これは毎月開催されているコンテストで、100ワード程度の短めの文章を翻訳します。

開催から3か月後、会員に毎月送られてくる情報誌『Amelia』に例訳と入賞者の訳、詳しい解説が掲載されるので、手軽に応募できるわりにとても勉強になります。

このコンテスト、無料で応募できるのに、入賞すると商品としてAmazonギフト券がもらえます

ギフト券目指して、応募してみましょう!

賞品があると気分が違いますよね!

定例トライアル

もっと本格的に勉強するなら、400ワードくらいの課題を翻訳する「定期トライアル」。
こちらは「メディカル」「金融」「IT」といった分野に分かれているので、より専門性の高い文章の翻訳を学べます

応募は有料で1回1,650円かかりますが、訳文にA~Eの評価を付けてもらえます(添削はなし)。

「有料はちょっと……」という方も、過去問はなんと無料(年会費のみ)で利用できます。訳例と解説もあるので、自己添削のときには解説をしっかり読んでポイントを押さえましょう。

私は貧乏性なので定期トライアルへの応募経験はありませんが、過去問は未経験者時代によく使いました(笑) 様々なジャンルがあるので、専門分野を決めたいときにも参考になります。

過去問は解ききれないほどあるので、じゃんじゃん挑戦できます

ちなみに、採点基準はBが「仕事をするレベルにはもうひと息」となっていますが、個人的にはBくらいで応募を始めてもいいと思っています。

翻訳トライアスロン

毎年夏ごろに開催され、「出版・映像・実務」の3種目を翻訳します。

分量も多く、普段慣れていない分野にも挑戦することになるので、3種目全部こなすのはけっこう大変です。

料金は何種目応募しても3,300円(税込)で、応募すると種目ごとに100点満点で点数をつけてもらえます(こちらも添削はなし)。

上位入賞者には家電や商品券などの豪華な賞品が贈られるので、毎年景品を見るのが楽しみ。私は何度か景品につられて応募したのですが、今のところ成果はゼロです(笑)

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賞品は残念でしたが、勉強にはなりました

こちらも会員なら過去の課題と講評・訳例が無料で見られるので、定例トライアルよりも多い分量に挑戦したいときには重宝します。

他にもごく短い文章を翻訳して投稿する「一行翻訳」や、翻訳に役立つ知識やスキルをチェックできる「ミニテスト」など、本当に様々なコンテンツがあります。自分のやる気や使える時間に合わせて好きなものを選べるので、とても便利です。

モチベーション維持に役立つ機能

ここまでは独学そのものに役立つ機能を紹介してきました。でも独学では勉強方法以外に、モチベーションの維持も課題になってきます。

スクールだと講師から励ましの言葉がもらえたり、修了までの回数をカウントダウンしたりしてモチベーションを維持することもできますが、独学ではそれがないのが難点。

でもアメリアには、モチベーション維持に役立つこんな機能があります。

  • 求人情報
  • カウンセリング

勉強がつらくなってきたら、迷わず両方とも利用しましょう!

どちらも無料(追加料金なし)です。

求人情報

「まだ勉強中なので応募は…」という人も、息抜きに求人を見てみてください。

  • 自分の目指す分野にはどんな求人があるだろう?
  • 単価はどれくらい?
  • 応募条件は?

などなど、見ているうちに夢中になること請け合いです。

こうやって求人を見ると、仕事をしている自分をイメージできて、やる気が湧いてきますよ

そしてもし条件に合う求人を見つけたら、応募してみてることをお勧めします!

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受かれば未経験者を卒業です!

「なんとなくやる気がでない」というときは、求人情報チェックがおすすめです。

カウンセリング

独学のもう一つのつらい点は、誰にも相談できないことです。

特に周りに翻訳者の先輩などがいない状況では、独学だと初仕事までの道のりを完全にひとりで進んでいくことになります。
そうなると、このやり方でいいのか、本当に仕事につながるのかなど、どうしても不安は尽きないものです。

ですが、アメリアの会員であれば、ひとりで悩む必要はありません。

アメリアには「カウンセリング」というサービスがあり、翻訳にまつわる相談に乗ってくれます

悩みの深刻度や都合に合わせて、メール、電話、スカイプなど様々な方法が選べるので便利です

私は翻訳者を目指し始めたころ、まだ分野すら定まっておらず、カウンセリングで「あれもしたい、これもしたい。どうしたらいいですか?」みたいな夢いっぱいのメールを送りました。今思えば回答しにくかったと思いますが、事務局の方は優しく「その分野ならこういう方法がありますよ」とアドバイスをくれました。

企業にメールを送ると、いわゆるテンプレ回答をしてくることも多いですが、アメリアのカウンセリングは温かみのある回答がもらえます。

具体的なアドバイスと温かい励ましの言葉。勉強や求人応募へのモチベーションが上がったのは言うまでもありません。

「今のやり方で本当に仕事が取れるようになるの?」「最近、伸び悩んでいる気がする…」

独学をしていてそんな悩みを抱えたら、ぜひカウンセリングで相談してみましょう

添削を求めるならスクールへ

独学者におすすめのアメリアですが、

添削サービスはない

という点には注意が必要です。

あくまで独学として最適な場なので、「訳文を添削してほしい」「課題への質問に答えてほしい」といった細かいサポートがほしい人は、翻訳スクールを検討したほうがいいかもしれません。

でも個人的には、1回は独学を試してみてほしいです

ちなみに、アメリア会員は翻訳スクール「フェロー・アカデミー」の割引を受けられるので、会員の方は要チェックです。

さいごに

以上、翻訳を独学で学ぶ人にアメリアをおすすめする理由をご紹介しました。

アメリアは初仕事を探すときや翻訳者になった後も何かと便利なので、本気で翻訳者になると決めているなら、学習時点で入っておくといいと思います。

これだけの機能をフル活用するなら、年会費以上の価値がありますよ。

気になった方は、ホームページをチェックしてみてください。


翻訳者デビューを目指すあなたの参考になれば幸いです。

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