目指せデビュー! 絵本の翻訳コンテスト2選

翻訳

絵本の翻訳って、夢があって素敵だと思いませんか? 『はらぺこあおむし』や『かいじゅうたちのいるところ』などの作品を読んで、「いつか絵本を訳したい」と思ったことがある人も多いかもしれません。

そんな夢を持つ人に挑戦してほしいのが、絵本の翻訳コンテストです。狭き門なので簡単ではありませんが、うまくいけば絵本の翻訳家デビューが叶うかも!

この記事では、デビューが狙える絵本の翻訳コンテストを2つご紹介します。

いたばし国際絵本翻訳大賞

1つ目は「いたばし国際絵本翻訳大賞」です。

  • 開催時期:毎年8月下旬に申し込み受付開始
  • 参加費:5700円(2023年開催実績)
  • 参加資格:翻訳作品を出版物等として発表したことのない人
  • 公式ホームページ:いたばし国際絵本翻訳大賞

このコンテストは毎年開催されています。

参加資格は上に書いた以外にも「課題絵本を送る住所が国内にあること」などの条件がありますが、多くの人に当てはまると思うものは割愛しています。応募の際は公式ホームページの応募要項をよくご確認ください。

応募して参加料を払うと課題の絵本が送られてくるので、参加料のほとんどは絵本代と郵送費だと思います。

公式ホームページには「受賞により出版が確約されるものではない」と書かれてはいますが、大賞作品は毎年出版されているようです。大賞に選ばれれば、出版は期待できそうですね。

8月下旬になったら、公式ホームページをチェックしましょう!

出版実績

いたばし国際絵本翻訳大賞では、大賞受賞作品が絵本として実際に出版されています。例えば第27回の英語課題『Leaf』は、『もりにきたのは』として出版されました。

ちなみに英語だけでなくイタリア語の翻訳コンテストも開催されていて、同じく第27回の大賞作品は『きょうは だめでも あしたは きっと』として出版されています。

アメリア スペシャルコンテスト

2つ目はアメリアの「スペシャルコンテスト」です。

  • 開催時期:不定期
  • 参加費:アメリア入会金5,500円、年会費16,500円、応募無料
  • 参加資格:コンテストによる
  • 公式ホームページ:翻訳者ネットワーク「アメリア」(ページ中ほどの「入会する5つのメリット」参照)

このコンテストは、翻訳者ネットワーク「アメリア」で会員向けに行われるコンテストです。アメリアは翻訳者や翻訳に興味がある人のための有料会員制サービスで、語学レベルや翻訳の実務経験に関わらず誰でも入会できます。会員数はなんと1万人。翻訳者や翻訳者志望の人なら一度は聞いたことがあるであろう有名なサービスです。

コンテストは出版社などから依頼があったタイミングで開催されるので、時期は不定期。様々なジャンルの本が課題になっており、絵本が課題だったこともあります。

アメリアの入会金と年会費が合計22,000円かかりますが、会員なら無料(追加料金なし)で応募できます。翻訳の求人や業界情報など、翻訳が好きな人なら楽しめるコンテンツが満載なので、入会するなら他のコンテンツも活用しましょう。特に求人はおすすめコンテンツです。

コンテストの参加資格は、まずアメリア会員であること。それ以外の資格は毎回違います。回によっては「出版翻訳の経験がある人」といった厳しい条件が設けられていることもありますが、実質誰でも応募できる回もあります。

訳文とプロフィールを提出し、採用されれば晴れてその本の翻訳を担当できます。

このコンテストを機にデビューを果たした人もいます!

出版実績

アメリアのスペシャルコンテストから生まれた絵本に、『わるいタネ』があります。

『イーロン・マスクの生声』などの大人向けの本のスペシャルコンテストも開催されています。課題になる本は大人向けが多く、絵本はたまに開催されるイメージです。

挑戦するあなたへ

コンテストに挑戦する人に向けて、参考になりそうなものをご紹介します。
課題に取り掛かる前に、ぜひ目を通してみてください。

いたばしは講評をチェック

まず、「いたばし国際絵本翻訳大賞」に応募する人は、

過去の課題の講評

が役に立ちます。

板橋区立図書館のホームページには、過去の課題絵本の一覧や講評が掲載されています。評価のポイントが分かるので、入賞を目指すなら挑戦する前に一度は読んでおきましょう。

絵本を見ながら読めばさらに分かりやすいですが、絵本の調達が難しい人は講評だけでも勉強になると思います。ちなみに令和4年の課題はこちらの『Wish』でした。

共通で役立つもの

どちらのコンテストでも参考になるのは、

絵本

です。

絵本を読む機会がない人も多いと思います。何冊か読んで、絵本らしい言葉遣いを知りましょう。

図書館なら無料で読めます!

特に「スペシャルコンテスト」に応募する人は、その出版社の絵本を読むといいかもしれません。

それから『絵本翻訳教室へようこそ』という本もあります。講座スタイルで進んでいく本なので分かりやすく、読み物としても面白いです。

まとめ

デビューが狙える絵本の翻訳コンテストを2つご紹介しました。

  • いたばし国際絵本翻訳大賞
  • アメリア スペシャルコンテスト

気になるコンテストはありましたか?

常時開催ではないので、タイミングが合ったらチャンス。少しでも「やりたい」と思ったら、勇気を出して応募してみましょう!

デビューできたらコメントやお問い合わせで喜びの声を聞かせてください♪

★「いたばし国際絵本翻訳大賞」公式ホームページはこちら
いたばし国際絵本翻訳大賞

★翻訳者ネットワーク「アメリア」公式ホームページはこちら
翻訳者ネットワーク「アメリア」

絵本の翻訳者を目指すもう1つの方法! アメリアの「出版持込ステーション」についてはこちら。
■関連記事:アメリアの「出版持込ステーション」で目指せ出版翻訳者デビュー!

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