目指せ書類選考通過! アピール材料を増やそう

翻訳

翻訳関係の求人に応募すると、一般的には、書類選考を経てトライアル(実技試験)に進むことになります。

トライアルでは翻訳力を見てもらえるので実力勝負!……ですが、その前に立ちはだかる壁が「書類選考」です。書類選考では、自分の経験や能力をアピールする必要があります。実務経験は強力なアピール材料。でも未経験者のときは、何をアピールすればいいか悩む人もいると思います。

そこでこの記事では、実務経験がない(または少ない)人向けに、アピール材料になるものと、アピール材料を増やす方法についてご紹介したいと思います。

アピール材料…の前に

アピール材料は書類選考通過のための大切な要素。でももっと大切なのは、「応募条件を満たしているか」です。ここをはっきりさせないと、そもそも他の部分を見てもらえず不合格になるかもしれません。

応募するときは必ず、応募条件を満たしていることを誰が見ても分かるように明記しましょう。そのうえでさらに何かあれば、「しかも他にこんな経歴もありますよ」とアピールするのが効果的です。

まずは応募条件、次にプラスアルファをアピール、です

それから、書類の次はトライアルが待っているので、翻訳力を磨くのも忘れずに。アピール材料を増やしつつ、並行して翻訳力アップにも取り組みましょう。

アピール材料には何がある?

まずは、今の自分にどんなアピール材料があるかを考えることが第一歩です。何が有利になりそうか考えてみましょう。

関連分野の実務経験があるのが一番ですが、その他では、例えばこんなことがアピールできそうです。

  • その求人に関係した趣味・経験
  • 前職等での翻訳や英語に関連する業務経験
  • 翻訳スクールの履修歴
  • TOEICのスコア
  • 独学含む学習歴
  • コンテストの受賞歴(翻訳お料理番など、小さいコンテストでも書く)

思い当たるものがあれば、次の応募からどんどん書きましょう

一番上の「求人に関係した趣味・経験」は意図的に増やすのは難しいので、応募の際に少しでも関係のある経験を思い出すようにしてください。なければ無理に書く必要はありませんが、考えてみると意外と見つかりますよ。

上記のリストを見て「応募書類に書けそうなものがないかも」と思ったら、自分がやりやすそうなものから挑戦して、書けることを増やしましょう。

アピール材料を増やそう

それでは以上を踏まえ、アピール材料を増やすために今からできることを紹介していきます。

順番は私の独断と偏見によるおすすめ順なので、迷ったら上から順に検討してみてください。

TOEIC受験

TOEICのスコアは英語力を示す分かりやすい指標です。受けたことがない人や受けてから時間が経っている人は、まずはここから始めてみてはどうでしょうか。

未経験OKの求人ではTOEICのスコアが応募条件になることもあるので、高得点を取っておいて損はないと思います。

求められるスコアは求人によって様々ですが、900点あれば困ることは少ない印象です。仕事の内容によっては、800点以下のスコアでもOKなことも。高いものだと950点というのも見たことはありますが、ここまでの高得点が条件になっているのは全体では少数です。

私のおすすめの目標スコアは「できれば900点越え、TOEICが得意なら950点オーバー」。これだけあれば高い英語力をアピールできます。

とはいえ、TOEICだけ高くてもトライアルが悪いと採用されないので、最終的に大切なのは翻訳力。くれぐれもTOEICにこだわりすぎないようにしましょう。900点未満だからといって翻訳者になれないわけではありません。

狙うスコアは、アメリアで自分が応募したい求人や似た内容の求人を探して応募条件を読み、自分なりの目標を設定してもいいと思います。

TOEICを受ける人はこちらの記事もぜひ参考にしてください。
■関連記事:TOEIC対策 これだけはやってほしいこと1つだけ

コンテストに応募

翻訳コンテストは取り組むだけでも翻訳力アップにつながるし、入賞すればアピール材料として使えるので一石二鳥です。実務経験が不足しているうちは、小さなコンテストの受賞歴でも貴重なアピール材料になってくれます。

翻訳者ネットワーク「アメリア」の会員なら、気軽に受けられるアメリアのコンテストがおすすめです。例えば…

  • 翻訳お料理番
  • 翻訳トライアスロン
  • ミニ翻訳コンテスト

中でも翻訳お料理番は毎月開催されていて無料で応募できるので、最初の一歩におすすめ。さっそく今月から応募してみてください。

コンテストの名前がコンテストだと分かりにくい場合は、「アメリア翻訳演習『翻訳お料理番』にて優秀賞受賞」などと簡単な説明を付けると分かりやすいです(お料理番はアメリアのホームページでは「翻訳演習」と説明されています)。

翻訳の学習

学習歴もアピール材料として活用しましょう。

独学でも今まで学習してきた分野が募集内容と一致している場合や期間が長い場合は、「○○分野を中心に独学で●年」などと書くと好印象かもしれません。

もし翻訳スクールの履修歴があれば、より客観的に「翻訳をきちんと学んだ」というアピールができます。

翻訳スクールはお金がかかるので個人的には独学がおすすめですが、独学が苦手な人や習う方が好きな人は翻訳スクールも検討の価値があると思います。ちなみにアメリア会員はフェロー・アカデミーなら割引があるので、少しお得です。

まとめ

応募書類に書けるアピール材料は、求人に関連する業務の経験や、TOEICのスコア、学習歴など様々。自分の状況を整理してみると、今まで見落としていたアピール材料が見つかるかもしれません。

アピールできることが少ないと思ったら、

  • TOEIC
  • 翻訳コンテスト
  • 翻訳の学習

などにチャレンジして、PRに書けることを増やしていきましょう。

以上、少しでもお役に立てたなら幸いです。お仕事ゲット、頑張ってください!

TOEICを受けようと思った方は、こちらの記事もおすすめです。
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