先日『Penguin Readers Earlystarts』を8冊ご紹介しました。
今回はちょっとレベルアップした『Penguin Readers Level 1』に挑戦したので、読んだ本を紹介したいと思います。どれを読もうか迷っている人は参考にしてください。
YL1『Penguin Readers Level 1』5冊
今回ご紹介する本の語数は1500~2000語。Earlystartsでご紹介した本の倍くらいになっていますが、個人的にはどれも長くは感じませんでした。語数が多くなったおかげか、物語の質がかなり上がっている気がします。
Earlystartsを無理なく読める人ならLevel 1も読めると思います。YL1の最初の1冊にもおすすめです。
なお、今回もYLおよび総語数は、SSS英語多読研究会の「SSS書評」から引用しています。
Ali and His Camera
YL:1.0
総語数:2100語
イスタンブールで暮らす少年アリは、写真を撮ってみたいと思いながらも、お金がないためにカメラを買えずにいました。どうすればカメラを手に入れられるだろうと考えた末、アリはお金を稼ぐために、放課後に市場で働きはじめます。
「写真を撮りたい」という少年の夢と行動力に感動。不運に見舞われたり失敗したりしても挫けずに自分の夢をかなえようと必死で行動する主人公の姿が、読んでいてとても気持ちがいいです。
Brown Eyes
YL:1.0
総語数:1500語
主人公のピーターは妻のスーザンとともに、ふたりが初めて出会った町にやってきました。毎年恒例のこの町での旅行を楽しむピーターでしたが、今年は行く先々でいろいろな人たちから「昨日も会ったね」というようなことを言われます。どうやら誰かがピーターになりすましているようです。警察に話しても笑われるだけだと考えたスーザンは、その男を自分たちで見つけ出そうと提案します。
たった1500語とは思えない満足感で、最後は息をのむ展開が待っています。ただし、ハッピーエンドじゃないと嫌な人は要注意です。一部が漫画形式になっているのですが、個人的には漫画形式はかえって読みづらく感じました。普通の文のところは読みやすいしストーリーは面白いので、漫画の部分が読みづらいと思っても頑張って読み進めてみてください!(^^)
Girl Meets Boy
YL:1.0
総語数:1900語
イギリスからスペインに向かう船に乗っていた少女ドナは、船の上で見かけた少年マークに一目惚れします。一方、マークもドナに一目惚れ。惹かれ合うふたりですが、なかなか相手に話しかけることができません。
若い少年少女のじれったいラブストーリーです。思いを伝えられないふたりにニヤニヤしながら読みました。こちらもイラストに吹き出しがついているページがありますが、『Brown Eyes』ほどは多くないので、読みづらさは感じませんでした。
Karen and the Artist
YL:1.0
総語数:1500語
アートを愛するキャビンアテンダントのカレンは、偶然立ち寄ったローマの小さなカフェで、たくさんの美しい絵画を目にします。その絵画を描いた無名の画家アントニオは、絵が売れなくてお金に困っていました。アントニオと話をしたカレンは、アントニオの絵をアートギャラリーに売りにいきます。無名の画家の絵を売る方法とは……?
絵を売ろうとするカレンの説明に、思わずクスリと笑ってしまいました。確かに嘘は言っていません。まだ読んでない人は、絵をよく見てカフェの名前をチェックして読み進めると、この場面をいっそう楽しめると思います(^^)
Mike’s Lucky Day
YL:1.0
総語数:1900語
夏休みにバイトで配送運転手の助手をしていたマイクは、仕事で訪れた店でジェニファーと出会い、一目で好きになります。ジェニファーを映画に誘ったところ、OKの返事をもらうことに成功。当日、きれいなシャツとズボンで映画館に向かいますが……。
これも少年少女のラブストーリー。こちらのほうが『Girl Meets Boy』よりもコメディっぽいです。デートに行こうとするマイクを襲う不運の数々に、ついつい笑ってしまいます。運転手のビルもいいキャラしてます。
さいごに
今回は『Penguin Readers Level 1』の本を5冊ご紹介しました。
もし読んでみて難しい(または長すぎ)と思ったら、Earlystarts を読むといいかもしれません。
■関連記事:【YL0】『Penguin Readers Easystarts』を8冊紹介
YL1の本をもっと読みたい人は、『Penguin Young Readers Level 3』や絵本にも挑戦してみてください。
■関連記事:【YL1】『Penguin Young Readers Level 3』5冊|あの児童書の簡単版も!
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あなたの洋書ライフのお役に立てたなら幸いです。
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